ロータスカスタマーサポートの長島です。
DJX 環境のアップグレードは関連データベースの設計置換が主な作業になります。
日本語環境設定ガイドの「Lotus Notes/Domino 7.0 以降のリリースから Lotus Notes/Domino 8.5 へのアップグレード」に詳細が記載されていますが、以下の点に特に注意してください。
・ 設計の引継ぎを行わないようにするため、djxadmin.ntf/djxadmin.ntf/djxdd.ntf の設計置換はクライアントから設計の置換を行うようにしてください。
・ メールのテンプレートを djxmail85.ntf にする際には、 load convert を使用することが出来ますが、フォルダのアップグレードを行えるように -u を指定してください。
コマンド例: load convert -u mail\* * djxmail85.ntf
・ 新たにポリシーの利用を計画している場合には、新たにユーザー設定文書にポリシーのための設定を行う必要があります。
・ アップグレード前に処理中のリクエストなどは完了しておくようにしてください。
以下は、日本語環境設定ガイドからの抜粋です。
併せてご参照頂けると幸いです。
Lotus Notes/Domino 7.0 以降のリリースから Lotus Notes/Domino 8.5 へのアップグレード
以下の手順に従って、DJX を Lotus Notes/Domino 7.0 以降のリリースから Lotus Notes/Domino 8.5 へアップグレードします。
1. Lotus Notes/Domino 8.5 で変更があった DJX 関連のテンプレートは、以下のとおりです。Domino サーバーのアップグレードにより、これらのテンプレートが更新されます。
- DJX Domino ディレクトリ (djxdd.ntf)
- DJX メールテンプレート (djxmail85.ntf)
- DJX 管理ツール (djxadmin.ntf)
- DJX 管理データベース (djxmstr.ntf)
2. 更新されたテンプレートで設計を置換します。
- djxadmin.ntf で、DJX 管理ツールの設計を置換します。
注意:データベースを作成するとき、エージェントの設定が無効になるのを防ぐため設計の引継は行わないようにします。
注意:設計置換後の DJX 管理ツールは Lotus Notes/Domino 8.5 の新機能を使用しているため Notes 8.5 でアクセスしないとエラーが発生します。
- djxmstr.ntf で、DJX 管理ツールの設計を置換します。
注意:データベースを作成するとき、エージェントの設定が無効になるのを防ぐため設計の引継は行わないようにします。
- djxdd.ntf で、Domino ディレクトリ (通常は names.nsf) の設計を置換します。
注意:データベースを作成するとき、エージェントの設定が無効になるのを防ぐため設計の引継は行わないようにします。
注意:DJX を導入した際、Domino ディレクトリの設計を djxdd.ntf によって置換せずに、標準のテンプレート pubnames.ntf に djxdd.ntf からビューのコピーを行った場合は、同様に "($DJX" から始まるすべてのビューを新しい djxdd.ntf から pubnames.ntf にコピーします。(「ファイルのインストールとデータベースの作成」参照)
- djxmail85.ntf で、ユーザーのメールファイルの設計を置換します。置換は、ユーザー自身が行う方法と管理者が一括して行う方法があります。「ユーザーのメールテンプレートの置換」を参照してください。
- Lotus Notes/Domino 7 までは DJX Domino Web Access を使用する場合は、専用のテンプレートに置換を行う必要がありましたが、Lotus Notes/Domino 8.0 より Domino Web Access の機能も標準のメールテンプレートに統合されたため、djxmail85.ntf にメールファイルの設計を置換することで DJX Lotus iNotes (旧 Domino Web Access) を使用することができます。「ユーザーのメールテンプレートの置換」を参照してください。
3. DJX 管理ツールのユーザー設定文書を開き、以下の項目を設定します。
- メールデータベースのテンプレートファイル名の項目を djxmail85.ntf に置き換えます。
- 組織的ポリシー機能を有効にするにはポリシーの設定の後、認証者名の[参照...]をクリックし認証者名を再選択します。
- ポリシーサーバーの項目を設定します。 (デフォルトでは基本設定のサーバー名が引き継がれます)
4. DJX Lotus iNotes (旧 Domino Web Access) が使用できるように設定します。この機能は Lotus Domino 6.0.2 から追加されました。
メモ Domino 8.5 以降では、Lotus iNotes (旧 Domino Web Access) で部署順による宛先選択が標準の Lotus iNotes 共有フォームでできるようになりました。これらのファイルはLotus Domino または Lotus Notes をアップグレードすることにより更新されます。
Hirotaka Nagashima - Lotus Customer Support